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ばんたかたんもう一杯!

日々思うことをつらつらと。

マスコミの知人と話したら難聴で退職したことになった件

はじめに

本記事は2016年3月24日に某新聞社の電子版に掲載された投資銀行・コンサル・商社 あこがれ企業1年目の現実」と題する記事中にある自身の記載に対する訂正と謝罪である。長文駄文であること、また、新聞社批判や記者批判が主目的ではないとは言え、記事の性質上、批判的文脈があるため、不快感を与えてしまうかも知れない点、前以ってご承知おき頂きたい。

 

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該当の記事

問題の文は以下である。

 

現在起業している都内有名私大卒の男性(24)は、新卒入社1年で大手町の大手投資銀行を退社した。入社直後の研修では海外に行かせてもらうなど、夢のある社会人スタートを切ったが、その後現場業務につくと、朝5時に自宅に帰り、8時に出社、という毎日が続いた。作業はひたすらクライアント企業への資料作り。「セルの幅が1ミリメートルでもずれていると作り直しを命じられた」。ある日、片方の耳を枕につけて寝ていたら、目覚まし時計の音が聞こえないことに気づいた。医師の診断は突発性難聴。「このまま続けたら体が壊れる」と退社を決心した。給料は50万~60万円。有給休暇は使い切ったという。

 

掲載に至った経緯

23日19時ごろ、担当記者より電話が入った。
「早期に退職した人の記事を書きたい」と。
学生時代から知る人物であったため、承諾したが、「起業の話や、場所など、特定できるような内容は一切書かないこと」という念押しをした。
(それでも、詳しく場所を聞こうとする記者に不信感を覚え、咄嗟に「大手町」と、所在地ではない地名を口に出した。)
が翌日、私の元先輩や大学時代の友人から「これ、お前だろ」と連絡があった。
私は、前日突合した内容であれば特に問題はない記事だと確信していたが、記事を読んで驚いた。
僕のわがまま退職ストーリーが激務で退職に追いやられた悲劇のブラックストーリーになってるぅぅぅ」

 

何に対して不快に思っているか

個人を特定されないよう、再三の依頼をしたにも関わらず、私を知る人間はこの記載で私に関する記事であることを容易に特定できる。

母数の少なさから、新卒の投資銀行員、かつ所在地、そして年齢、退職。ここだけでも多くの人が察しがつくと思うが、更に起業、とくるともう二人といないだろう。

別に、見知らぬ人達が私を特定し、面白おかしくブラックストーリーを酒の肴にするのは個人的にどうでもいいことだと思っている。

だが、問題は、私を知る人々が、嘘の記載を見て、私の前職に対する想いを、私の意図と全く異なった解釈をしてしまうことにあり、その点に関して新聞社、記者に対しては遺憾に思い、お世話になった前職に対しては罪悪感を感じている。

 

正しいエピソードと相違点

該当記事の体裁に合わせて私のエピソードを正確に書くと、以下である。

 

入社直後の研修では海外に行かせてもらうなど、夢のある社会人スタートを切った。その後現場業務につくと、想定通り朝5時に自宅に帰り、8時に出社、という日もあった。作業はクライアント企業への資料作り。彼は、新卒入社前、在米時代に短期間在籍した投資銀行でパワーポイントのグラフの位置が1ptズレていたことを発見した上司を見て、投資銀行における資料の緻密さに驚いたという。(「セルの幅が1ミリメートルでもずれていると作り直しを命じられた」というのはどこから来たのか全く分からない)
当時、彼は家庭の事情で毎週末遠方との飛行機往復が続いていたが、丁度朝帰りが重なり、片方の耳を枕につけて寝ていたら、目覚まし時計の音が聞こえないことに気づいた。医師の診断は疲れと気圧の変化による突発性難聴
「このまま家庭の事情によって飛行機往復を続けたら体が壊れ、会社にも迷惑がかかる」と退社について上司に相談した。
給料は50万~60万円。(ここはどこから取られたのか分からないが事実ではない。)
会社はどうにか彼が仕事と家庭との両立が出来るように、と様々な提案をしたが、彼の意思により、有給休暇を取っている間に考えをまとめ、退職に至った。
 
1. 退職理由は、仕事云々ではなく、親族が病で倒れたため、毎週東京と遠方の往復が続いたことにより、仕事に向けての体調管理が儘ならず、私の勝手で上司に相談した結果である。
 
2. エクセルのセルの話は、どこから来たのかは分からない。
エクセルを使っている人なら分かると思うが、セルを1mmズラす、という意味が分からない。そもそも単位はptがデフォルトであるはずだし、手動でセル幅調整することは皆無なので「ズレる」という珍事は起き得ない。
 
3. 難聴になったのは事実であるが、原因は仕事ではない。無論、仕事で疲れていたことも前提としてはあるが、遠方との飛行機往復による気圧の変化が主原因である。
 
4. 本当にどうでも良いが、給与をどこから聞いたか知らないが、完全に間違っている。

 

該当箇所に関する修正削除依頼と顛末

 

私は記事の訂正を求め、当記者へ連絡した。
その返答が以下である。
 
 
1. 起業については業種書いてないからいいと思った。
⇨起業を書かないで欲しい、と依頼したのは、単に電話時間の無駄だったようである。
 
2. 場所については「投資銀行は大手町に集中しているためばれないだろう、とデスクが言った」
⇨大手町に集中している、というのは何を根拠にしているのか分からないが、私の前職も大手町ではないし、大手投資銀行で大手町にあるものは多分1つか2つだ。
ここで、こういった記事を書くチームの調査の杜撰さに心底驚いたが、あくまで「匿名だからそこまでする必要はない」という一点なのだろう。
 
3. 難聴も仕事も一因だろうし嘘ではない。
⇨一因を全ての原因にするのは普通なのだろうか。風邪引いてフラフラ歩いていたら頭撃たれて死んだ、は風邪引いて死んだ、になるのか。
 
4. 退職理由も同上。
⇨コメントも同上。
 
このように、全てにおいて、特に非を認めるわけでもなく、修正した、と言われ拝見した文は「起業」の文字が消え、「大手町」が「東京」に変わっただけであり、高難易度の間違い探しのようだった。(これが今載せられている文面)
 
そのため、削除を依頼したのだが、
 
「実名だそうか?そこまで細かく言うから実名出して欲しいと思った。」
 
と、理解できない返答であり、あくまで匿名記事にそこまで手間をかける必要はない、という姿勢で敢無く却下。
確かに、定義上、名前を伏せているため、「匿名」であろうし、新聞社が匿名であれば良い、という考えである以上仕方ない。
しかし、私個人としては、匿名といえども私を知る人物が私を特定できる状態、知る人が見ればすぐ分かる状態こそ問題だった。
 
匿名記事なのにこんなに細かいこと言って女々しい奴だ。と思われるのは重々承知であるが、あまりに誤解を生んでしまう記事文であったため、このような形で慣れないブログを書くことにした。
 
また、記載内容、削除については上の一存である、とのことだったが、
そうであれば、

 

投資銀行・コンサル・商社・出版 企業1年目の現実」

とでも題して、

「知人のエピソードを恰も悲劇の激務退職エピソードとして読者が面白がる記事に改竄するよう命じられた。」と追記してはいかがだろうか。

 

「ペンは剣よりも強し」

新聞社である以上、匿名とはいえ、自らの持つペンが他者を傷つけてしまうことがある、と理解して報道という場に身をおいてほしい。

 

 

言いたいこと

媚を売るつもりは一切ないが、
当時、私の家庭状況を鑑みて、上司や諸先輩方は、私の負担を減らそうと尽力してくれた。常に、親身になって相談にのってくれた。
本文末尾の有給休暇に関しても、私の身体を案じて上司が取りやすいよう、工夫してくれた結果である。
稚拙な言い方で申し訳ないが、私は前職が大好きで、今でもどのコミュニティよりも前職の先輩方や上司と友人としてお付き合いしているほどだ。
 
無論、私も人並みに仕事の愚痴を言っていたが、別に会社を批判するような内容ではない。その愚痴を大きく歪曲し、面白い記事に仕立て上げられた結果、自らのエピソードが好意を無碍にし、人を傷つけたことに対し、申し訳なく思っている。
 

終わりに

投資銀行業務はもちろん大変である。
しかし、それは分かりきっていた。
記事を読んだ学生さんはもしかすると、投資銀行業務への憧れがなくなったかもしれない。
しかし、辛いことがあるのは勿論ではあるが、一方で沢山のことを学べ、やりがいを感じられる業務でもあると思っている。
自身の話をすると、事情が解決した今、会社員に戻るとすれば、前職で投資銀行業務に携わりたいと心から思っている。
 
また、将来誰が記者になるか分からないので、愚痴を言う相手とその友人関係についても精査しておくことを強くお勧めする。
 
 
また末筆ではあるが、この度、改竄されたとはいえ、不用意に退職の話をしてしまったこと、どのような形であれ、記事掲載を認めてしまったことは私の落ち度である。
この場を借りて、迷惑をかけてしまった方々、投資銀行へのイメージを崩してしまった学生さんたちにお詫びしたい。
また、直接的にエピソードを聞きたい、と言うのなら、極めてフラットに投資銀行の良いところ、そうでないところ、適正などについては私の知る範囲でお話するので、直接連絡を頂きたい。
ryan.vandez@gmail.com
 
 
 

P.S

最後の

「有給休暇は使い切ったという。」
って文は必要だったのかな…?
突如として登場するホワイト感に違和感を覚えた人もいるはず…。
どうせ虚偽の文を書くならここも猛烈ブラックにしててくれた方が笑えたのにな。